弥彦山塊のロングトレイルに挑戦

晴れた日の夕暮れ時、会社帰りに新潟西バイパスの車中から見える西蒲三山といわれる国上山、弥彦山、角田山の山系の眺めは素晴らしい。見慣れていることもあって意識もしなかったが、角田山及び弥彦山周辺に15~20コースという多くのトレッキングコースが存在することを初めて知った。なお、弥彦山塊といった場合は、国上山(312.8m)、弥彦山(634m)、多宝山(633.8m)を示し、その東北部に位置する角田山塊と連なっている。このたび紹介するトレッキングコースは、その弥彦山塊の間に設置されているコースで、昭和50年に開催された三重国体の山岳競技新潟県予選コースの一区間である。このコースは国上山~弥彦山~多宝山~天神山を縦走するルートで、起伏も激しく弥彦山塊で最も長いコースである。距離:約14km、標高差:約624m、標準時間:6時間30分のコースとなっている。実際に歩いてみたが、今までに歩いたことのない1日の歩行距離となった。感覚的には、標高500~600m前後の山は登山というよりは、トレッキングであるという認識が強い。今回のトレッキングの全工程は次のようになった。

① 丸小山公園に駐車 8:20着
② 国上寺ビジターセンター 8:40着(①から20分。タクシーを利用)
③ 国上山登山口 8:50スタート(準備などで10分休憩)
④ 国上山山頂 9:05着(③から15分。その先は剣ヶ峰コースへ分岐)
⑤ 剣ヶ峰 9:40着(④から35分)
⑥ 林道黒滝線終点 10:20着(⑤から40分。通常ルートの黒滝城址~搦手道(からめてみち)のコースは整備不良のため林道黒滝線を経由)
⑦ 猿ヶ馬場分岐~猿ヶ馬場峠 10:35着(⑥から15分)
⑧ 雨乞山山頂 10:55着(⑦から20分。ここで10分休憩)
⑨ 能登見平~妻戸山分岐 12:25着(⑧から80分。ここで25分休憩)
⑩ 弥彦山山頂 13:05着(⑨から15分。昼食も含めて45分休憩)
⑪ 太平公園 14:05着(⑩から15分)
⑫ 多宝山山頂 14:35着(⑪から20分。ここで30分休憩)
⑬ 石瀬峠 15:35着(⑫から40分)
⑭ 天神山城跡 16:00着(⑬から25分。ここで10分休憩)
⑮ 岩室温泉登山口(丸小山公園駐車場)16:40ゴール(⑭から30分)

国上山から剣ヶ峰(292m)まではトレッキングコースが整備されており、歩きやすい。剣ヶ峰は寺泊港周辺が一望できるビューポイントである。また、時期になると剣ヶ峰東尾根は雪割草のポイントとなる。剣ヶ峰を下ると、本来は黒滝城址~搦手道を経由するコースが通常ルートであるがこのコースが整備されておらず、とても歩ける状態ではなかった。そこで、仕方なく林道黒滝線を経由した。黒滝城址は上杉謙信・景勝の楊北衆(あがきたしゅう)支配の前線基地になった要害である。この時期は黒滝城址の周辺で紫陽花が咲き乱れている。ただ、あまり知られていないためか、訪れる人はあまり多くはない。猿ヶ馬場分岐~猿ヶ馬場峠~雨乞山の区間は、トレッキングを楽しむ登山者がこの時期は特に少ない。そのため、この区間は整備されておらず、草をかき分け進むルートが何か所か残っている。また、猿ヶ馬場峠は弥彦スカイラインと出会うため車の往来には十分に注意した。雨乞山山頂にはNTT中継所の鉄塔が聳え立っている。その先は雨乞尾根へと続いている。雨乞尾根~能登見平~弥彦山山頂までのルートは自然の花の宝庫である。今回は通らなかったが、八枚沢~妻戸尾根~妻戸山分岐を含む周回ルートは花のトレイルとして、雪割草の時期になると県内を始め、県外からも多くの方々が訪れる名所である。初めて訪れる登山者は、日本海の厳しい季節風に耐え、春の光の中で競い合うように咲く花々に感動すら覚えるという。ここ一帯は、雪が残る早春から紅葉の時期まで季節折々の草花を堪能することができる。

健康・スポーツ
2009/07/22 14:25