オオミスミソウ・カタクリの花道毎年、3月中旬から4月上旬にオオミスミソウやカタクリの見頃の時期を迎える。
オオミスミソウは、キンポウゲ科ミスミソウ属で、雪が残る落葉樹林の中で春一番に咲くことから雪割草と呼ばれる。カタクリも同じく落葉樹林内に群生し、花弁は後ろへ反り返るのが特徴である。雪割草およびカタクリを中心に、白、ピンク、赤、紫を基調にした花々が色とりどりに咲き乱れ、その光景は登山者を魅了する。
3月中旬~4月上旬には、県内をはじめ、県外からも多くの登山客が訪れる。訪れた登山客は、日本海の厳しい季節風に耐え、春の陽を浴びて競うように咲く花々に感動を覚えるという。
今シーズンは4月上旬の晴天の日を待っていた。残雪のぬかるんだ登山道はどうも性に合わないため、雪が融け、登山道がある程度乾いた登りやすい暖かい日を選んだ。その日は、早朝6時に家を出て、6時半には角田山麓の五ヶ浜登山口に隣接する駐車場に車を止めた。自宅から30分程度の道のりである。早朝ということもあり、まだ、車は3台ほどしか止まっていない。ところが、トレッキングを終えて、朝8時半過ぎに駐車場に戻ってみるとマイクロバスも含め、15~20台は駐車しており駐車場は満杯だった。
この日も山形からマイクロバスが到着し、15人ほどの登山客が準備をしていた。県外からわざわざこの角田山を目指し、雪割草やカタクリを見に来ることを思うと角田山の近くに住居を構えていることは本当に恵まれていると実感している。
登山を趣味にしていない方にとっては知る由もないが、角田山と弥彦山の間に福井山と樋曽(ひそ)山という低山が存在する。ちょうど、間瀬サーキット場の裏手に位置する山々である。この区間が雪割草やカタクリの群生を見るには絶好のポイントになっている。五ヶ浜駐車場から2時間半もあれば往復してくることが出来る。五ヶ浜駐車場から高低差は100~150mであり、登山というよりはトレッキングである。そのトレッキングコースの両脇一面に見事なカタクリの群生が見られる。薄紫のじゅうたんが一面に広がっている光景は、この時期にしか見られないため、私にとって1年に一度の楽しみになっている。ここで、雪割草やカタクリ以外でこの時期に咲いている草花を3種類ほど紹介しよう。
オクチョウジザクラは、多雪地帯の桜で本県にも多い。樹高5~10mで枝は不規則に伸びる。花は大きく無毛に近く、葉が出る前に一斉に花を咲かせる。ナガハシスミレは日本海側の種で県内に多い。葉は卵円形で先は尖っている。花は薄い紅紫色、花冠の基部が後ろに飛び出した距(きょ)が長く2cm近くもある。ショウジョウバカマは、細い6弁花が5~10数個集まって咲き、球状に見える。きれいな紅紫色の花は、この時期に咲く特有の花である。
福井山と樋曽(ひそ)山では、雪が残る早春から紅葉の時期まで季節折々の草花を堪能することができる。新潟の隠れた名所を再認識することが出来た